競売と任意売却の違いについて解説します!


住宅ローンの滞納が続くと、競売や任意売却といったワードを聞く機会が多くなるかと思います。
実際、競売と任意売却ではメリット・デメリットが異なるため、理解を深めておくことをおすすめ致します。
そこで今回は、競売と任意売却の違いについて解説していきます。

□競売と任意売却の違いとは?

*競売について

「けいばい」もしくは「きょうばい」と呼ばれている「競売」ですが、それぞれ意味は変わりません。
従って、どちらの読み方も間違いではありませんが、「けいばい」と読むときは、法律用語として使われることが多く、一方「きょうばい」と読むときは一般用語として使われることが多いという違いがあることを覚えておいても良いでしょう。

この競売ですが、債務者が住宅ローンを支払えなくなった場合の、最終手段として用いられる不動産の売却方法です。
より具体的には、債権者である金融機関が裁判所を通じて不動産を売却させ、その売却代金を持って住宅ローンの残債を回収する手続きを行うことを意味します。

このようにして債権者は住宅ローンが申請された不動産に抵当権を設定することで、ローンが返済されなくなった場合も不動産売却益からローンの残債を回収できる保険をかけています。

また、建物と土地の所有者の不一致が起こらないように、土地のローン返済だけが滞っていたとしても、建物と土地の一括競売として、両者を売り出すことが可能です。

*任意売却との違い

任意売却は債務者と債権者が話し合って、売却を進めていくものですが、競売は裁判所が介入し、強制的な手続きとなります。

この際、任意売却の1番の魅力は市場価格に近しい価格で売却でき、住宅ローンの残債を大きく圧縮することが可能です。
債権者にとっても、債務回収が大きくなるため、任意売却を推すでしょう。

しかし、任意売却は一定条件を満たすため、債務者自身が短期間でこなさなければならないタスクが多くあります。
例えば、債権者が複数いる場合はその全ての債権者に任意売却を認めてもらい、共同所有者、もしくは連帯保証人がいる場合は、その人達からの同意も必要です。

*競売と任意売却のメリット・デメリットまとめ

・売却活動
競売は売却活動の手間がかかりませんが、任意売却は手間がかかります。

・売却期限
競売は売却期限を気にする必要がありませんが、任意売却は売れずに期限がきてしまうことがあります。

・売却価格
任意売却の方が競売よりも高値で売れます。

・居住
任意売却は引越しの費用や時期に融通が付けられますが、競売は最終的には強制退去となります。

□任意売却で競売を回避する

前述の通り、競売や任意売却は債務者が住宅ローンを滞納することによって起こります。
その中で、任意売却の方が少しでも高く売れ、住宅ローンを大きく減らしてくれる可能性が高いです。
従って、競売の開札が始まる前までに早めに任意売却の準備・計画に着手し売却を済ませておくことをおすすめ致します。

また、任意売却は引越しの融通もきくため、競売よりもメリットが大きいです。

□まとめ

こうした任意売却や、事業再生・M&A・資金繰りに対して、当社では「あきらめるのは早すぎる『お金』なんかで死ぬな!」というキャッチフレーズのもと、コンサルティングを行っております。
問い合わせ窓口もございますので、以上の点でご相談がありましたらぜひご活用ください。