中小企業・小規模事業者は、大企業よりV字回復し易い


経済や景気の動向をキーワードにして検索すると大手シンクタンクや日本銀行、国や各機関から詳細に分析されたデータに基づくレポートが無料で出されています。ありがたいし、素晴らしいことです。

テレビやネットのニュースでも『景気』というキーワードで提供される情報は溢れています。

皆さんは、どのような姿勢でこういった情報と向き合って、どのように感じているでしょうか。

例えば、日経平均が4万円を越えて過去最高値をつけました。円安維持で輸出業は過去最高益を続伸しています。春闘では満額以上の回答もあり賃上げ5%強のアップとなってます。日銀の植田総裁は「デフレではなくインフレの状態にある」とコメントしています。日銀は、マイナス金利政策を解除し金利を引き上げることを決めた。こういった情報からは、インフレを上回る賃金アップが実現されて好景気の循環に入っているように感じます。

森林環境税スタート、後期高齢者医療制度・保険料値上げ、社会保険適用範囲拡大、円安維持で輸入原材料の長引く高騰、電気代値上げによるコストアップ、ガソリン代値上げによる車両費・輸送費の上昇、輸送、建設、建築業の従業員の労働時間の規制、業界を問わない人手不足。こういった情報からは不景気が長引くあるいは、更に悪化していくように感じます。

好景気の循環を思わせる内容は、上場会社や大企業、中堅企業までの会社及びその従業員を対象にした影響を情報としてだされているように思います。一方、不景気の継続を思わせる内容は、中小企業・小規模事業者及び国民全体に影響する内容のように思います。

日本は、99,7%が中小企業・小規模事業者で、全労働者・従業員の70%が中小企業・小規模事業者に従事しています。外資グローバル企業や上場会社、大手企業、中堅企業の体力のあるところに焦点を当てて税制や規制を施行していては、大半の日本国民は貧しくなってしまいます。

しかし、一般人である我々は、税制や規制など政策を変えることは難しいです。となれば、出来ない事に抗うより、自立して自分自身を守ることに焦点を当てて協力していくしかないと思います。

日本は中小企業・小規模事業者で下支えしている国であることは間違いありません。下支えする私達が景気が良くなって来たね。と、笑えるようになるには、一社一社がキャッシュベースで黒字(お金が増えていく)で経営できるように、資金繰り表を使って経営していきながら、売上も人件費も利益も規模を少しづつでも大きくしていくことにあると思います。『使える!資金繰り表』を活用することで、それが可能です。

今は、規模を縮小して事業を継続していく事を最優先に考えたとしても、売上が少し上がるだけで、V字回復できる端緒を得られるのが中小企業・小規模事業者の、大会社にはない優位性です。

今の事業、ビジネスモデルを、もう一度希望をもって見直してみましょう。何か新しい展開が見いだせるかもしれません。

ご相談お待ちしております。


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