離婚した場合に住宅ローン控除がどうなるのかについて解説します!


離婚後も住宅ローン控除を受けられるか心配という方や、離婚により財産分与で家を取得した場合に受けられるか知りたいという方も多いでしょう。
今回の記事では、離婚後の住宅ローン控除と、財産分与で家を取得した場合の住宅ローン控除について解説します。
住宅ローン控除でお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。

□離婚後の住宅ローン控除について

離婚をした時、住宅ローン控除を受けているという方もいらっしゃいますよね。
離婚後も受けられるか心配という方も多いでしょう。
結論から申しますと、離婚後も住宅ローン控除を受けることは可能です。
それには一定の条件がありますので、一緒に見ていきましょう。

まず、住宅ローンの名義人が家に居住していることです。
住宅ローンの名義人が家に居住していないという場合は受けられません。

次に、借り換え後に条件が変わっていないことです。
借り換え後に、「10年以上のローン」という住宅ローン控除の条件でなくなった場合は受けられません。

最後に、収入の減少によって控除額が減る可能性もあることです。
住宅ローン控除の最大控除額は、ローンの年末残高の1パーセントです。
しかし、控除される税金が最大控除額以下の場合、控除する先がありませんので全額控除はされません。

□財産分与で家を取得した場合の住宅ローン控除について

離婚によって、財産分与により家を取得するという場合もあるでしょう。
その場合の住宅ローン控除についてはどうなるのでしょうか。

結論、財産分与で家を取得した場合、住宅ローン控除を受けられます。
例えば、離婚前に夫の単独名義にて住宅ローンを組み住宅ローン控除を受けていた場合、離婚後に妻名義になったとしても受けられます。

ただし、夫名義の住宅ローンをそのまま引き継いで出来る訳ではなく、新たに妻名義の住宅ローンとして確定申告時に控除要件を満たしていないといけないのでご注意ください。
住宅ローン控除を受けられるのは、返済期間が10年以上の場合のみなので、事前に確認しておくと安心です。

しかし、負担付贈与の場合は、住宅ローン控除を受けられません。
負担付贈与とは、贈与を受ける代わりに住宅ローン返済義務といった一定の債務を負担することを指します。
この場合、住宅ローン控除を受けられないので覚えておきましょう。

□まとめ

今回は、離婚後の住宅ローン控除についてと、財産分与で家を取得した場合の住宅ローン控除について解説しました。
離婚後でも、財産分与で家を取得した場合でも、住宅ローン控除を受けられます。
ただし、住宅ローンを受けるには条件がありますので、該当しているかを確認しておくことをおすすめします。