中小零細企業に希望はあります


能登半島・北陸地方の被災された方々、心よりお悔やみと応援をさせて頂きます。

ご家族、ご親族、友人、知人、家族同様のペットを無くされた方の心痛は他者に同情出来るものでもありません。報道の中で、奥様と3人の子供を同時に亡くされたお父さんが、葬儀で喪主として挨拶をされている映像がありました。私は心の中で『もういいから、もう語らなくていいから、もう、これ以上悲しまないで、つらい思いをしないでいいから』と涙が止まりませんでした。今、この文章を書きながらも思い出し涙が止まりません。

被災地を支援したい。という気持ちは誰しもが抱くでしょう。抱きながらも直接的な支援がし難いのも、また現実です。

私たち中小零細企業の経営者や、そこに携わる役員・社員の誰もが、無理なく出来る事は、目先の事業・仕事を通して自立した事業・仕事の成果を通じて儲けるために足掻き、景気を上げて行く事です。

 

今は、景気が悪いと多くの人が思っているので、将来に対する不安から、お金を積極的に使おうという人が少なくなっています。この現象、所謂不景気は、商品やサービスを提供する事業者側に立って視ると、売上を上げ難いという事です。

そこに、エネルギー・原材料の高騰、人不足と賃上げ要求による人件費の高騰。これだけで、営業利益が圧縮される事が明白です。

そこに、コロナ禍の支援の終了による、財務的支出の増大。通常発生する税金に加えて、猶予されていた税金の追加の支払い、ゼロゼロ融資の元金返済の開始、インボイス制度導入で消費税の支払い開始。さらに、給付型の補助金や助成金の終了で、営業外収入がなくなる。経営者にとっては苦難の経営、資金繰りが突き付けられています。

一方で、中小零細企業に働く日本の70%以上を占める役員・社員にも、働き方改革による労働生産性の向上を求められる弊害や、新NISAの推進で投資を促されることで、消費が抑えられる要因となっています。投資については、良いとも悪いとも言えませんけど。

 

消費が抑えられると、世の中全体に、誰しもには、お金が回り難くなる。誰かが支払ったお金が、誰かの収入になる。という簡単なお金の流れが無くなるからです。

 

投資のマーケットにお金が流入し、マーケットの影響を受ける上場企業だけが、時価総額が上がる事で資金調達が容易となり、コストアップや増税にも負担が少なく、賃金アップもし易い。尚且つ、どの業界にあっても、上場企業の多くが、その業界で値決めを決定できるプライスリーダーでもあるため、売上と利益の確保がし易い。この好循環を享受するのは、日本の法人の1%未満の上場企業と、働く人の30%未満の役員・社員という事になります。

 

それでも、私たち中小零細企業の経営者と、そこに携わる役員・社員は、希望を持つことを諦めてはいけないんです。精神論ではなく、希望を持てる根拠もあるんです。

その根拠とは、まだ、御社の商品やサービスにお金を払って求めてくれるお客さんが今いる。という事です。御社には稼げる力があって、その量が増減して一喜一憂していますが、価値あるものをもっているからこそ、今日まで売上を得て生きているです。

今を切り抜けて資金が出来たら、何に使って行きたいですか?もっとお客さんに喜んでもらえるような時代の変化に添った商品やサービスの開発のビジョンはありますか?

まずは、今度お金が出来たら、こうしよう、こうしたいという希望を持って下さい。

 

私たち中小零細企業は、国や上場企業と違ってしがらみが少ない、自由度が高いのです。少し余裕が出来るだけで、こうしたい、ああしたいが実現しやすく、叶いやすい。

幸福度を上げるには、中小零細企業の方が上げやすいのです。

 

今こそ、今あるモノ、人、お客様に感謝して、自立した経営を成し、被災地の人の支援になるべく景気を上げて行く一助となりましょう!

 

ご相談お待ちしております。


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