顧問先の皆様、そしてこれからご縁をいただく未来のパートナーの皆様へ。
株式会社アセットアシストコンサルタントの大森です。
日々、経営という重責を背負いながら現場に立ち続けておられる皆様に、心より敬意を表します。
原材料費の高騰、人件費の上昇、先行きの見えない市場環境。
努力しても報われにくいと感じる場面が増えている今、「このまま事業を続けられるのか」と不安を抱えながら、誰にも弱音を吐けずに判断を重ねておられる経営者の方も多いのではないでしょうか。
本日は、そんな皆様にこそお伝えしたい、極めて現実的で、会社を守るための経営の視点をお話しします。
目次
守るべき最優先事項は「成長」ではなく「継続」
経営者であれば、売上拡大や事業成長を目指すのは当然です。
広告投資、設備投資、人材採用、M&A──どれも間違いではありません。
しかし、これらに共通しているのは
「成果が出る前に、確実にお金が出ていく」
という事実です。
不確実性の高い時代において、手元資金を減らしながら未来の成果に賭ける経営は、想像以上のリスクを伴います。
一度流れが変われば、黒字であっても資金が尽き、事業継続が困難になる。これは決して珍しい話ではありません。
会社を守る最後の防壁は、売上高でも利益率でもありません。
「現預金残高」こそが、会社の命綱なのです。
お金をかけずに「現預金」を増やすという選択
そこで私が強くお勧めしたいのが、
外部資金や先行投資に頼らず、お金をかけずに手元資金を増やす経営への転換です。
これは守りではありません。
むしろ、足腰を鍛え直し、次の一手を打つための「攻めの準備」です。
実践していただきたいポイントは、次の5つです。
1.「売上」ではなく「入金」を全社目標にする
売上計上で終わらせず、「前受け金・中間金を含めて入金完了」までを仕事と捉える。
この意識転換だけで、回収漏れ・安易な値引き・不利な条件取引は確実に減ります。
2.取引条件を、誠実に見直す
支払サイトや単価・条件は、今の事業環境に合っていますか。
誠実な対話による条件調整は、信頼関係を壊すどころか、長期的な取引継続に繋がります。
取引減少や停止を恐れずに、利益が少ないなら、前払いで貰うなど使えるお金を増やす交渉をしましょう。
3.お金の「滞留」を解消する
売掛金の早期回収、買掛金の適正化。
入出金サイトの見直しは、眠っていた資金を一気に「使える現金」に変えます。
4.経費を「投資か否か」で選別する
前年踏襲の予算は不要です。
その支出は、利益とキャッシュを生むのか。
この視点で見直すだけで、即座に資金繰りは改善します。
5.社内コミュニケーションでムダを減らす
連携不足による手戻りやミスは、見えないコストの温床です。
風通しを良くすることに、追加投資は必要ありません。

目標はただ一つ
「月末の現預金残高が、前月より増えていること」
これらの取り組みは、派手さはありません。
しかし、確実に会社を強くします。
売上至上主義から一歩距離を取り、
資金繰りが安定することで、経営者は冷静さと判断力を取り戻せます。
知恵と工夫、そして覚悟ある意思決定があれば、
お金をかけなくても、会社は必ず立て直せます。
私たちは、独自の資金繰り表を通じて、 経営者の「不安」を「判断材料」に変える支援を続けています。
ご相談は、株式会社アセットアシストコンサルタントの大森がお受けします。お待ちしております。
<マンガでわかる>
誰も教えてくれなかった 資金繰りと事業再生の教科書
大森雅美の新著発売のお知らせです

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アセットアシストコンサルタント
