私立高校に多いですが、昨今の高校は、修学旅行に海外に行く選択肢を生徒に提供しているところが多くあります。親御さんにしてみれば、お金の心配が先立ちますが、いい機会だと、円安について子供に説明してみてはいかがでしょうか。
どうでしょうか?高校生に分かるように、興味をもって貰えるように、中小企業の経営者である皆さんは、自分のことと絡めて話ができるでしょうか?
そこで、先日、今度修学旅行で海外に行くという高校生の子供を持つ経営者の方に、参考にと渡したレポートをご紹介させていただきます。読者の皆さんの中にも役に立つ人がいるかもしれないと思ってお伝えします。話の発端は、子供から『どうなったら円高になるの?』という質問を受けたことから始まります。
目次
円高になるってどういうこと?
~中小企業のがんばりが日本の円を強くする~
今、日本で起きていること
最近「円安(えんやす)」という言葉をよく聞きますね。
これは、日本のお金(円)の価値が外国のお金(ドルなど)に比べて下がっている状態のことです。たとえば、1ドルを買うのに昔は100円でよかったのが、今は150円も必要になっている――これが円安です。
円安になると、海外から物を買うときにたくさんのお金を払わなければならなくなるので、ガソリン・食料・電気代など、私たちの生活に関わるものがどんどん高くなります。
実際に、日本の中小企業の約6割が「円安はマイナスだ」と感じています。理由は、輸入する原材料やエネルギーの値段が上がり、利益が減ってしまうからです。
じゃあ、どうしたら円高になるの?
円高とは、円の価値が上がること。つまり、1ドルを買うのに少ない円ですむ状態です。
円が強くなるために一番関係があるのは、日本の「金利」と呼ばれるものです。
もし日本の金利が他の国より低いと、投資家たちは「円を持っていても得をしない」と考えて、円を売ってドルなどに替えてしまいます。
逆に、日本の金利が上がると「円を持っていた方が得だ」と思う人が増え、円が買われて円高になりやすくなります。
つまり、円高に向かうカギは、日本の経済力と金融政策のバランスにあります。
でも、急に円高や円安が進むと企業が困るので、政府や日銀は「ゆるやかで安定した為替」を目指して動いています。
中小企業ができる「円を強くする」取り組み
「為替(かわせ)」は大きな経済の動きに左右されますが、実は中小企業の努力も円の安定につながるんです。
たとえば――
- 日本の中で原材料を調達する工夫をする
→ 海外から買う量を減らせば、円安の影響を受けにくくなります。 - 商品やサービスの「付加価値」を高める
→ ただ安く売るのではなく、「この会社だから買いたい!」と思ってもらえるものを作れば、円高でも円安でも強い企業になります。 - 外国のお客さんを増やす
→ 観光(インバウンド)や輸出で、外国のお金を日本に取り込めます。 - 海外に頼りすぎない経営をする
→ 日本の中で作って、日本の中で使う仕組みを増やすと、経済全体が安定します。

円高と私たちの未来
円高・円安は、ニュースで見るだけの「遠い話」に見えるかもしれません。
でも、実は私たちの給料、物価、そして将来の生活の豊かさに直結しています。
円を強くするには、国の政策だけでなく、日本の企業が「世界に選ばれる力」を持つことが大切です。
その力を支えているのが、全国の中小企業なのです。
だからこそ、みんなが社会に出て働くとき――
「自分の仕事が日本の円を強くしている」
そう思えるような働き方ができたら、きっと日本の未来ももっと明るくなるはずです。
このレポートを読んでから、その社長はさらに噛み砕いて、『1ドル100円なら、300円で3人の友達にお土産を買えたけど、円安の影響で1ドル150円だと、300円で2人の友達にしかお土産が買えないってことだよ。』と伝え、『だから、家族には特にお土産は買わないでいいからね。』といって、海外への修学旅行へ送りだしたそうです。
大人になった私達は、子供達の未来のために、今、できる立場にあります。
厳しい状況にあるのは、みな同じです。諦めずに、知識を得て、智慧を使って、助け合いながら、乗り越えて安心できる未来をつくりましょう!
ご相談お待ちしております
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