うまい話には気をつけて、ネガティブな話には怯えないで


日経平均株価を見れば、3万円を超え続伸して好調。都市部の不動産は価格高騰が続き高値を維持しています。上場会社の決算報告と来期予測では、軒並み最高益の会社が多い印象があります。

また、人材不足も後押しして、賃上げに積極的な会社が増えていて、物価上昇に対して個人消費として、使えるお金が増える好循環を示しています。さらに、円安も追い風となり、インバウンドの回復で観光業も復活。
この情報を、報道から多くの人が受け取れば、好景気だと誰もが思います。今、そんな報道が目立つ気がしますが、いかがでしょうか。

では、別の切り口から、日本の上場株式における外国法人等の持ち株比率は増え続け30%を越えており、直近では、日本株が改めて注目を集めているようです。不動産においては、諸外国に比べると日本の不動産は割安感があるようで、外資系法人の不動産取得が増加し続けています。また、最近の都市部の高額居住用マンションでは外国人向けの仕様で、段差のない玄関やシステムキッチン、フローリングの広いリビングで作られる傾向があります。
2023年3月の就業者数は6699万人。前年同月に比べ15万人の増加で8か月連続の増加の一方、完全失業者数は193万人。前年同月に比べ13万人の増加し21か月ぶりの増加。完全失業率(季節調整値)は2.8%。前月に比べ0.2ポイントの上昇。
就労者であっても、給与格差が広がっているだけでなく、全般に社会保険料の料率が上がり個人負担が増加。防衛費確保のために新たな税負担が増えそうです。使えるお金はなかなか増えそうにないですね。
という情報が、報道から多くの人にされたら、日本って大丈夫なの?自分の将来は?と不安になると思うし、財布の紐も締まってしまうと思うんです。

つまり、報道がどのようにされようと、自分自身に起きている事が現実で、自分自身で情報を精査して仮説を立て、対応していかないといけません。という事です。

景気が良くなって来てるなら、このままもう少し待てば、自分も豊かになれると楽観的になりすぎたり、税金が上がるからお金を使うのを抑えておこう。と必要以上に倹約して幸福度を落としかねません。

今、中小零細企業の多くが、コロナ支援の後遺症にどう対処するか悩み始めています。制度を利用させた国や行政機関、金融機関も、対処している実体験からの推測ですが、期限厳守として相談に乗らず即法的措置で事業停止させる。と決断を出来ないでいるように思います。そんなことをすれば、多くの人の生活基盤を奪いかねません。

実態経済の回復を促すなり、待つなりして、コロナ支援の緩やかな収束を図れば、ほとんどの人は誠実に対応する気持ちがあるので、問題は解決に向かうはずなのです。
原則(支援の猶予期限を越えたら、猶予分は原則2年以内に支払う等)を厳密に守ろうとする人達がいます。その視点で権力を使うと、多くの人の生活基盤を奪いかねません。

支援の原因となる経済環境の悪化が解消されて、始めて支援した分を戻して行けるようになる。という本質をないがしろにしては、折角の多くの中小零細企業を救済した支援法制が、貸しはがしのような悪法になりかねません。

私たちは、制度に文句や不満を言っても、制度を変える事は出来ませんが、自らの知恵と行動で『使える!資金繰り表』を作成して、活用する事で自らを守ることも、豊かになることも出来ます。

コロナ支援の後遺症に悩む経営者の相談が増えています。メールで簡単にでも内容を入れてご連絡頂いた方がスムーズに対応出来ますので、宜しくお願い致します。


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