任意売却と競売の違いは何?競売と比較したときの任意売却のメリットについて解説!


ローンの返済を滞納してしまった場合に、不動産を売却する方法としては「任意売却」と「競売」があります。
これら2つの方法は仕組みや特徴が異なっていて、正しい選択をしないと後々大きな損になってしまうかもしれません。
この記事では、任意売却と競売の違いについて解説します。
しっかりと2つの方法の違いを把握して、自分にとってメリットの大きい方法を選べるようになりましょう。

□任意売却と競売の違いは何?

2つの方法の大きな違いは、売却の手続きに「自分の意思」を反映できるか否かにあります。

「任意売却」は、所有者が自分の意思で不動産を売却する方法です。
不動産の所有者が主導になって、専門家と相談しながら手続きを進めていくため融通が利きます。

一方で「競売」は、金融機関(債権者)が裁判所に申請し、裁判所主導の下で売却の手続きが進められていく方法です。
そのため、不動産の所有者が売却を検討していなくても、強制的に不動産を売りに出されてしまいます。

そして、売却が自分の意思か否かは「金額」にも強く影響します。
任意売却では自分の意思で売却を進めていくため、ほとんど市場価格と変わらない金額で売却できますが、競売では金融機関が売却の失敗を避けようとするため、市場価格の5~7割で売られてしまう事もあります。
そのため、任意売却ではローンの残債を返しやすくなりますが、競売だと返済に充てる額も少なくなってしまうでしょう。

□競売と比較したときの任意売却のメリットとは?

ここまで任意売却と競売の違いについて解説してきましたが、お分かりになるように「任意売却」の方が不動産の所有者にとってはメリットが大きいです。
そこでここからは、任意売却には具体的にどのようなメリットがあるのかについてお伝えします。

*競売より高い額で売却できる

先程お伝えしたように、任意売却では競売に比べてより高い金額で不動産を売却できます。
どれくらいの違いがあるのかお伝えすると、競売では市場価格の5~7割程度で売りに出されるのに対し、任意売却では8~10割で売却できるケースが多いです。

*個人情報が守られる

競売では所有者の意志が反映されないため、不動産情報が広く世間に出回ります。
一方で任意売却は、所有者の意志に合わせて広告を控えめにでき、周囲に知られたくない情報を守りながら売却を進めていけます。
プライバシーが守られていることも、任意売却の大きなメリットです。

*残債を分割払いで返済できる

自分で金融機関と交渉する任意売却では、交渉次第で、売却後に残ったローンを分割払いにできる可能性があります。
生活に困らない程度の額で返済を進めていけるのも、任意売却の重要なポイントです。

競売と比較すると、任意売却にはこのようなメリットがあります。
そのため、できれば任意売却で不動産を売却することがおすすめです。

□まとめ

不動産の所有者にとっては、競売と比較して任意売却の方がメリットが大きいです。
そのため、ローンの返済が滞ってしまったときは、まずは任意売却を検討してみましょう。
任意売却の手続きでお困りな点があれば、当社までお気軽にご連絡ください。
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