任意売却後も住宅ローンの残債は支払う?残債を払えない場合はどうしたら良いの?


ローンの残債があっても、通常の市場価格で物件を売却できる「任意売却」。
しかし、任意売却を検討中の方にとっては、不動産の売却後、住宅ローンの残債がどうなるのかが1番気になるところでしょう。
そこでこの記事では、任意売却をした後、ローンの残債がどのように扱われるのかについて解説します。
ローンの残債がどうしても払えない場合の対処法についてもお伝えしますので、ぜひご覧ください。

□任意売却後もローンの残債は返済しないといけない?

結論から申し上げますと、任意売却後も住宅ローンの返済義務は残ります。
任意売却で不動産を手放したからといって、ローンの残債がなくなるわけではありません。

例えば、住宅ローンの残りが1000万円で、自宅を700万円で売却できたとすると、残りの差分300万円が残債として扱われます。
そして、この残債は任意売却によってなくなるわけではないので、任意売却後もこちらの300万円分のローンを支払い続けなければなりません。
任意売却は「借金を免除するための仕組みではない」ことを、しっかり押さえておいてください。

残債が残ってしまった場合は、今後もローンを返済し続けなければならないので、金融機関と交渉し返済プランを立てます。
ただし、残債に関する手続きでは、不動産会社が代行できません。
そのため、自分自身で金融機関と交渉を進めていく必要があります。

そうは言うものの、金融機関も状況を理解しているため、無理な要求はおそらくしてきません。
一般的には、月5000〜30000円程度で返済していくのが基本です。
金融機関と相談して、返済可能な範囲での完済プランを立てましょう。

□どうしてもローンの残債が払えない場合はどうしたら良い?

金融機関と相談して返済プランを計画しても、どうしても残債を払えないケースもあります。
どうしても支払えないときには、「個人再生」と「自己破産」の2つの選択肢があります。

「個人再生」は、残債額を5分の1まで引き下げ、3年を基本に返済を目指す方法です。
残っている残債の額にもよりますが、最大で100万円まで残債を減らせる可能性があります。
ただし、個人再生には今後の安定した収入が必須で、場合によっては財産の取り上げや、ローンの連帯保証人に請求が届くこともあります。

そうした事情を踏まえて、個人再生は厳しいと感じた方は「自己破産」を検討してみましょう。
「自己破産」では、裁判所に申請をして残債を免除してもらいます。
自己破産を選択すれば、残債の返済義務はなくなりますが、一定の間はローンを組んだり、借入できなくなったりする点には十分注意してください。

□まとめ

任意売却して不動産を手放しても、ローンの残債がなくなるわけではありません。
売却しても足りなかった分のローンについては、返済義務が残る点に注意しましょう。
どうしても残債を支払えなくなってしまった場合には、「個人再生」と「自己破産」の2つの選択肢がありますが、どちらもある程度のリスクが伴います。
もしローンの返済でお困りの際は、当社までお気軽にご連絡ください。
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