任意売却が失敗してしまう理由とは?失敗後どうなるかもご紹介!


市場価格に近い価格で売却できる任意売却ですが、必ず成功する保証はありません。
中には失敗に終わってしまうケースもあるわけですが、実際にどのような理由で任意売却が失敗してしまうのでしょうか。
この記事では任意売却が失敗する理由と解決策をご紹介します。

□任意売却が失敗してしまう理由と解決策をご紹介!

任意売却が失敗する主な理由は「時間が間に合わない」「税金滞納によって家が差し押さえられた」「所有者や連帯保証人の意思が確認できない」の3つです。
それぞれの理由を詳しく解説します。

*時間が間に合わない

任意売却が可能なのは代位弁済完了後から競売開札によって落札者が決まるまでの間です。
代位弁済とは、債務者に代わって保証会社が債権者に住宅ローンを返済することです。
この期間内に不動産会社の担当者が債権者と交渉して、販売価格や分配比率などの同意を得て、売却まで終わらせる必要があります。

*税金滞納によって家が差し押さえられた

固定資産税や住民税の滞納が続いた場合、自治体によって資産が差し押さえられてしまいます。
住宅ローンだけではなく、税金の滞納でも競売にかけられるリスクがあります。

*所有者や連帯保証人の意思が確認できない

行方不明により、所有者や連帯保証人の意思が確認できないと、任意売却に失敗してしまいます。
行方不明であれば不在者財産管理人を選定することによって任意売却できる可能性がありますが、裁判所に申請しなければならず時間がかかります。

□任意売却が失敗したらどうなる?

任意売却に失敗したらどうなるのでしょう。
任意売却ができなかった場合、強制的に競売へと進みます。
競売はご自身で不動産会社を探す必要はありませんが、物件情報は裁判所やインターネットで公開されるため、周りの方に知られてしまう恐れがあります。

そして、残債を支払えない場合は自己破産するという選択をしなければならない場合があります。
競売で落札された後もローンが残り、返済できる見通しが立たなければ自己破産という選択をしなければならない場合があります。
自己破産を申請すると、住宅ローンの返済は免除されますが、所有している財産のほとんどを手放す必要があるので注意してください。

□まとめ

任意売却を失敗してしまう理由と解決策をご紹介しました。
失敗してしまう理由を知っておくことで、実際に失敗する可能性を低くできます。
万が一、任意売却に失敗してしまうと競売に進んだり、自己破産をしなければならなかったりするため注意が必要です。