厳しい経済環境では、資金管理こそが生き残る要


いつの時代でも、世界的若しくは日本国内においても、全ての事業者・個人が経済的な安定成長の中で、誰もが漏れなく豊かさを享受出来ている。という時代はありませんでした。
とはいえ、今現在の状況は、直近50年を遡ってもなかったような、未来に希望を見いだしづらい時代といえるのではないかと思います。

国や政治家が主導して、国民一人一人の生活を守り向上して貰いたい。という思いを持つ人達が多くいると思います。一方で、国や政治家に期待しても、自分の生活は変えて貰えない。と、どこか諦めながら、分かっている人達も多くいます。

7月の参議院選挙は与党の圧勝に終わりました。新しい革新的な政党が話題にもなりましたが、話題になっていた各政党も得票数の2%をギリギリ得て国政政党となれたり維持したに過ぎませんでした。
結果から導きだされる私の見解は、多くの人が、個々の生活の向上を、政治に託すことを諦めながらも、一方で諦めるわけにもいかないので、政治を良く知っているノウハウもあるであろう伝統ある与党が、野党の意見もちゃんと聞きながら、国民生活の安全と安心に真剣に向き合ってくれることに一縷の望みをもっている。それが出来るのは、やっぱり権力のある、権力の使い方を熟知している与党だろう。ということだと思いました。

コロナ禍を経て、2022年春以降に零細・中小企業の倒産や廃業が増加しています。

原因は、2020年初頭から新型コロナウィルス感染症対策支援で得た融資による資金調達、補助金・助成金による現預金の増加、返済猶予、納税猶予を活用して支出を最小限に抑えることで事業継続をしていた零細・中小企業が、コロナ前の2019年実績の売上と利益を確保出来るほどの経済回復が見られないにもかかわらず、支援で受けた融資の元金返済開始、支援補助金・助成金の終了による現預金の減少を国が見て見ぬふりして追加支援なし、返済猶予や納税猶予の支援がこれ以上出来ないと言い、発生分と延滞分を合わせた倍近い返済や納税の支出を要求してくる不安。などがあげられます。

そこに、未だにコロナ禍のダメージが抜けない中で物流の停滞・遅滞、地域戦争における世界的なエネルギー・食料不足による原材料の不足・高騰、金融緩和を終らせ、出しすぎた資金を引き締めて是正する金融市場の引き締めが加わっています。

それにもかかわらず、コロナ支援を回収するかのように零細・中小企業に支出を迫る事態になってきています。

今までのメルマガでは、GDP速報を中心に、マクロ的な視野で経済環境を共に認識して自社の経営に活かしていくこと、雑談に深みを持たせることを想定して統計資料を掲載しながら情報共有してきました。

それは、ある程度経済環境が平坦から回復に向かえる経済環境で、設備投資や人、ソフト等の投資効果も視野に入れた戦略が打てるであろうから、その時期と投下するターゲットや分野を考えるのに役に立てられると思ってのことでした。

しかし、今は、マクロ的な経済環境認識から自己の経営計画を立てるより、事業を足元から見直して、持続可能な資金の確保と、慎重な事業投資を検討して生き抜くことを考える時だと思います。

そこで、統計資料より、日常の、変化の激しい今をどう乗り切るかを情報共有していく事を中心にお送りしていきたいと思います。

資金繰り表を活用して経営していく事の強みが、今こそ本領を発揮する時だと思います。

私は、零細・中小企業にとってコロナ禍より今こそ緊急事態だと認識しています。
皆さんと共にこの緊急事態を乗り越えらるように一歩踏み込んで直接的に皆さんに伝えていく方法を考えています。

皆さんにお会いできる時を楽しみにしております!


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