資金繰り表を活用した経営で事業継続を確実にする。
という理念を共有して、皆さんとコロナ禍を乗り切れていることを嬉しく思っています。
事業活動の制限で、売上の改善が思うように出来ない中でも、一時支援金、雇用調整助成金、家賃支援などの国や自治体の補助金や助成金の『入金』。金融機関の支援融資・返済猶予、税金・社会保険の猶予を活かした『調達』と『支出』をしっかり組み入れて、資金繰り表を活用した経営をする事で、先行きの不安を少しでもやわらげながら、事業継続を確実にしています。
ちなみに、補助金や助成金は、国が施策として出すものは、メディア等でも情報が拡散され中小・零細企業にも情報が行き渡り易いですが、地方自治体や公共機関・公益法人が独自に出しているものは、積極的に情報収集をしないと見落としてしまう事が多くありますのでご注意下さい。
注意の方法としては、例えば、手軽で直ぐ出来ることとしては、自社が属する市町村のホームページや産業振興法人を検索して情報を収集する。もっと積極的に動けるのであれば、所属する商工会議所や支援事業者のセミナーに参加や、直接問い合わせる。でも良いと思います。
メルマガでは、統計数値、特にGDP速報値を中心にみなさんと情報を共有しながら日本全体の状態を俯瞰して観察しながら、自分自身の事業や生活に活かして頂けたら幸甚だという思いで続けています。
以下の表で示す通り、二次速報値でも、2021.10-12月期 前期比成長率は 実質1.1%、年率換算では4.6%。なかなか堅調に成長しているように思える数値ですが、コロナ禍での前期比ですから、平時のコロナ前と同じように捉えた成長率として楽観視はできません。
だからといって、ここで悲観的に数値を見るだけだと、片手落ちの考え方になってしまいます。
日本のGDPの実額、実質540.7兆円に注視しましょう。3面等価の原則 生産(付加価値)=分配(所得)=支出(需要)から言えば、540兆円もの金額が世の中で動くことを考えれば、あなたの事業や生活にもお金が回って来るチャンスがある事に気づけて、期待も持てるようになるでしょう。
主要統計データ(※実質の実額は2015暦年連鎖価格)
四半期GDP成長率 | 実質 | 1.1% |
2021年10-12月期(前期比) | 名目 | 0.3% |
年次GDP成長率 | 実質 | 1.6% |
2021暦年(前年比) | 名目 | 0.7% |
四半期GDP実額 | 実質 | 540.2兆円 |
2021年10-12月期 | 名目 | 540.7兆円 |
年次GDP実額 | 実質 | 536.8兆円 |
2021暦年 | 名目 | 541.9兆円 |
悲観的にさせる情報が多く、将来に期待を持ちにくい環境です。そこに私もあなたも飲み込まれて悲観的に絶望しても幸せになれないです。
国内・輸出・輸入の各物価指数は2020年中旬から上がり始め2022年2月現在、異常なほどの急激な物価上昇率となっています。
この意味するところは、モノの値段があがり、消費が減る。消費が減れば、生産が落ち、分配する給与も減る。といった負のスパイラルを想起させます。
この情報も、ここで悲観的になって終わってしまっては片手落ちなのです。
給与が上がり、消費が増え、生産が増え、モノの値段が上がる。ゆるやかで健全なインフレを目指していく為に、私達1事業者や1個人では何も出来ない。と思わないで頂きたいのです。
お金持ちの人にお金を使う機会を増やして貰うような商品やサービスの提供をする。個人の生活においても、慎重になりながらも、少しでも豊かさを感じられるモノを消費するようにする。
ゆるやかなインフレ誘導は、日銀や国が誘導するもので、1事業者1個人がどうこうできるものではない。と思われがちですが、1事業者1個人の実態ありきで日銀や国の施策なのです。国民なき国家は存在しないのですから。
私達は、自己管理しながら、自らの手で、自らの豊かさを勝ち取りましょう。
そのツールの要が、資金繰り表となります。
お問い合わせをお待ちしております。