2021年 誰一人取り残さず生き抜こう


2021年の年明けは、例年のように「心機一転する絶好の機会です!」という感じではなく、考え方と行動を根本的に見直す機会となる大転換期です。

という事になりそうです。新型コロナウィルスは、世界的パンデミックとなり収束は目途が立たないままとなっています。アフターコロナを見据えて今を乗り切ろう!という言葉は、いつしかウィズコロナという言葉に変わり、もうコロナありきでどう過ごしていくかを考えよう。という風潮となりました。いままでの常態は、ニューノーマル(新しい常態)という言葉で、すべての変化を象徴するようになりました。

例えば、社会全体として人の行動を抑制し、コミュニケーションをデジタル化する事を目指すとどうなるでしょうか‥‥
ここでは、“商談”という切り口から考えてみます。他にももっと切り口はあるでしょうから、皆さん考えてみてください。
感染症疫学からは感染抑止効果があり、保健衛生学からは社会全体の健康保険に良い成果が得られるでしょう。
一方、SNSやE-mail、ZOOM等の画面越しでは目に見えるものだけの情報で、双方向の情報量は、リアルの対面をしている時に得られる情報より圧倒的に少なくなります。
会話の間や、温度や空気の環境、画面に映らない周りのシチュエーションによる影響等により人間は精神的に影響を受け、判断や行動に繋げています。
つまり、非対面は、距離や時間を短縮できて要件は満たせても、リアル対面との情報量の差が違和感やストレス、最悪は不信感まで生んでしまうことがあります。
ビジネスにおいては、後々のトラブルを回避するためにも、感染症対策を充分にしたうえでリアル対面で打ち合わせ機会を持った方が良いと私は思います。文書や記録をいくら残しても、目に見えない信頼感の構築は非対面では得難いものだと思っているからです。

資金繰り表を活用した経営に関心をもって頂いた方へのメルマガとして、時間の無い皆様に少しでもビジネスに役に立つ情報として、GDP速報値と人口統計推移を中心に今年も中小・零細企業に役に立つ情報を共有していこうと毎月配信をしています。

直近のGDP速報値は2020年7-9月期の2次速報値で成長率は、前期比年率換算22.9%となっていて、4-9月の緊急事態宣言時期に比べた数値で、この数値をみて世の中が回復に向かっていると思う人などいないでしょう。2021年1月において、全く実感も持てなければ、自社の戦略に影響を与える数値ではないと思います。
人口統計では、2021年1月1日現在1億2557万人、前年同月比で▲42万人、減少ペースが上がって来ているのが気になります。一方、65歳以上人口は前年同月比で31万人増。
1961年の国民年金法施行から1985年の基礎年金制度確立で国民皆保険が実現。制度設計した時から人口構成比がこれだけシミュレーションと違ってくれば、制度設計を抜本的に見直す必要があるのは明白です。ここには私的行動が公的に影響を及ぼすのは難しそうです。公的な立場に属する方に気付いて本気になって貰いたいところです。

日本国内で誰一人取り残さない基礎的な国民生活の安心できる生活の確保を実現させていきたいものです。そのために私は、あなたは、何をしていけるでしょうか。
私は、中小・零細企業の経営研究と事業再生の現場経験を通じて、中小・零細企業に働きがいも経済成長も実現させることで、全ての人に仕事を通じて安心した生活基盤を築くことを経営者と共に目標にして行こうと思っています。

皆さんとお会いできるご縁を期待して、年始のご挨拶に代えさせて頂きます。


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